校長挨拶

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瀬戸ヶ島の地に穏やかに吹き寄せる潮風に、春の息吹を感じられる今日この頃ですが、ここ浜田水産高校もいよいよ令和5年度がスタートいたします。

本校は昭和23年、地元住民の熱意によりこの水産都市浜田に開校し、以来76年目を迎える歴史と伝統を誇る水産高校です。

水産とは、海を人類に役立つように利用する産業の総称です。日本は四面を海に囲まれ、長大な海岸線と世界第6位の経済水域を持った海洋国家であり、日本人の生活は、海あるいは水産を抜きに語ることはできません。また、21世紀は海洋の時代、水産の時代だといわれ、食と資源がキーワードだとされています。食とそれを生み出す資源がなければ人類は生きていくことが出来ません。そしてそれら育むのは、地球表面積の7割を占める「海」です。海について学び、どう利用していくかは人類にとって必要不可欠なテーマであり、今もそしてこれからも水産・海洋教育は、ますます重要なものとなることは間違いありません。

さて、新年度のスタートにあたり、皆さんに本校の校訓である「自律」、「敬愛」、「進取」の言葉についてあらためて思いを馳せて欲しいと思います。

「自律」とは自らを律し、目標に向かってたゆまぬ努力を継続する姿勢を表します。校歌にも「自主の旗颯々と」と歌われておりますように、自分自身で主体的に未来を切り拓く気概を持つことが、海に学ぶ者の伝統であり、皆さんもそうであって欲しいと強く願います。

次に、「敬愛」とは、お互いに相手のことを敬い、思いやりの心と規範意識を持って接する態度を表します。自分はもちろん周囲の人も自分と同じように大切にしてください。周りの人を大切にすれば、自分も周りから大切にされます。「大切にし、大切にされる」 ぜひ、このような態度を身につけ、良き友人との関係を築いて欲しいと思います。

最後に、「進取」とは、進んで新しいことにチャレンジをする態度を表します。再び、校歌の話になりますが、歌詞の中に「夢かけめぐる 南北の氷山の海 インド洋 その潮鳴りを遠くきき」とあります。これは、ここ浜田の海からまだ見ぬ世界の大海原へ向けてこぎ出すことを夢見る若者の姿を歌ったものです。皆さんも是非、まだ見ぬ未来に向けて果敢にチャレンジして欲しいと思います。

おわりに、生徒の皆さんの今後の活躍を信じ、われわれ教職員はそのために全力を挙げることを誓い、保護者・関係者の皆様のますますのご健勝とご多幸を祈念し、新年度のご挨拶とします。

 

令和5年4月10日

島根県立浜田水産高等学校

校長 白井明

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